2024年7月 一区切り 心臓を、脳が助けてくれたんだね
7/11 河北病院 比嘉先生の診察 右手でお箸は持てますか?字は書けますか?右が痺れたり、歩きにくかったりしませんか? 全部、問題ありません、って答えていた。 投薬もしていないので、これで河北の診察は一区切り。 何か症状が出たら、又その時は近くの脳外科で診察だね ここで海ちゃんの命を助けてもらったんだなあ。 もう来ることはないかもしれない。 新しい病棟ができあがりつつあり、この景色は見納めになるだろう。 面会の時に通った受付。海ちゃんがリハビリのために下りて来たエレベーター。初めてマウスピースを吹いた、リハビリ室。初めての面会の日に転院の説明を受けて頭グルグルしちゃった医療連携室。 賑やかな受付のすぐ隣に、死と隣り合わせの人が運び込まれる、ICUの入り口。 夜中まで、缶入りコーンスープを飲みながら手術の終わりを待った発症当日。 「長島さんと同じタイプの脳梗塞です」って言われて、和ませてくれようとしてるのかとちょっと心がホッとした瞬間。 ICUの看護婦さんが出てきて、手作りの写真カレンダーを預かってくれた待合室のベンチ。 今は何もかも懐かしい。 病院にいるときの、不思議な安ど感。ここにいれば守ってもらえる、守ってくれる人がたくさんいる。ありがたみを心底感じた場所。お別れがなんだか少し寂しくなった。 ありがとうございました。 7/12 ニューハート 大塚先生 心電図もきれいですね、順調です 薬はずっと飲むのは嫌なので、減らしていきたいけど、長く心房細動を持っていたので、もう少し、量を減らして様子を見ましょう ゆっくり、ね。 お酒を飲んでもいいですか、とか、日焼けが斑点みたいになっているのは薬の影響ですか、とか聞こうと思っていたことはすっかり忘れた。 綺麗な心電図にみとれてしまったから つくづく思った 海ちゃんの心房細動はかなり長く持っていたものだった ほっておけば心臓がもっと悪くなっていたのかもしれない。 一番恐ろしい、心原性脳梗塞を奇跡のように生き延び、確かに失語症は残ってしまったけれど、人生を穏やかに見つめ直す機会をもらった。 自分をそんなに頑張らせなくていいんだよ、って。 そして体を大切に守る方法をいくつも授かった。 海ちゃんの脳が、身体を張って心臓を守ってくれた気がしてならない。 一部が動かなくなっても、海ちゃんを生かそうとしたに違いない なんて愛し...