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4月, 2023の投稿を表示しています

第5週 4/24-30 リハビリ病院生活、始まる

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  24(月)【蒲田で初の面会 すっかりここの人 】   ふと、海ちゃんがアメリカに行く前に歯の治療をしていたのを思い出した。行っている歯科に、歯の治療が途中でないかを確認、治療は終わっているとのこと😀 蒲田リハビリテーション病院に到着、受付で検温をし、 手続きを済ませ、時間になるのを待つ 面会は、30分刻みで予約制、その枠の中で15分間、が実質会える時間だ。 入院の日、私は何も手伝ってあげられず、診察があって、いろいろサインすることになって、 不安だったんじゃないか...... 最初の病院での初面会とはまた違った不安。 これから長く過ごすことになる病院と、最初の出会いが穏やかであったことを願いつつ。 2:00丁度に呼ばれ、病棟へ。 エレベーターを降りると、大きなディスプレイに患者さん全員のリハビリスケジュールが 表示されている。理学療法・作業療法・言語療法が組み合わさって一日に3~4コマ。忙しい。 面会場所はテーブルが10ほどある、広々としたデイルーム。食堂も兼ねている。様々な症状の患者さんが、テレビを見たり、トランプや会話を楽しんでいる様子。 一つのテーブルで、真ん中にアクリル板を挟んでの面会。 3日間会えなかったけど、思ったよりずっと落ち着いて、自分の状況を把握していた。 会えなくてオロオロしてたのは私の方だった。 思わずハグしたら、 看護婦さんに「すみませんがパーティション越しで..」と言われちゃった。そしたら海ちゃん、黙ってアクリル板の向こう側に 座って、って仕草をした。 周りに気遣い、看護師さんに気遣い、病院のルールに気を配っている。 もう、この病院の「社会人」だ。スゴイ。 テレビの前で、ちょっと声が聞き取りにくかったけれど、アクリル板越しに手をにぎって話をした。 前よりずっと声が出る。テレビ、とか、いくつか聞き取れる言葉も発語。 15分はあっという間だったけど、絵やしぐさで歯磨き粉と、爪切り(かな?) が欲しいということがわかった。 先週の頭はちょっと痩せた?と思ったけど、戻っている感じ。 頑張ってるね。ありがとう リハビリの見学は、コロナの影響でまだできないとのこと。残念 25(火)【書くと通じることが】 歯磨き粉と爪切りを渡す。OKだったみたい。 音楽関連のアプリと連絡用のアプリを入れた タブレットを持ってきた。 でも、OSが古いのか

第4週 4/17-23 マウスピースを吹く! リハビリ病院へ

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  4/17(月) 【大リーグの話にニコニコ】 午前中、病院から留守電があり、ちょっとドキドキコールバック。 部屋移動のお話でした。ホッ...。 ずっとポケットに入れていた心電計も外され、命の危機は、少し遠ざかったのかな、と安心する 午後、仕事先から、面会に行ってくれている妹とビデオを繋ぐ 妹のご主人(D君)がアメリカ出張のお土産にシカゴブルズの帽子を買っていってくれた。 これをかぶってご機嫌だ。男の子の趣味の話題って、理屈抜きに楽しいんだろうな 夫婦間の話は、私もテンパってるから、どうしたって少々シリアスになりがち。楽しく話してくれる人がいるって、ホントにありがたいのだ 今日は声があまり出てない。少し痩せたかな。 食事のところとか全然立ち会えないので、生活の様子がわからないのがもどかしいな。 でも笑顔が出てるから、よかった。 府中の花火大会の話題を出したら、 そのあたりの 地図を書いたそう。すごい! 家族の名前は、免許所を見たりしながら、書くことができるようになってる。 仕事先では仲間がお見舞いやビデオメッセを送ってくれる。感謝のみ、です。 ふと、自分の体調管理をしなくちゃと気づき、血圧計を買う。失語症リハビリの本も注文 4/18(火) 【サックスでリハビリ!?】  朝、今日のライブ先のお店にトラブルがあり、ライブ中止の連絡が入った Takちゃんと面会に。道すがら、東神奈川リハビリテーション病院について尋ねていたドクターから、やはり混んでいるようだ、との連絡が入る。う~ん....。 Takちゃんは楽しい話題を持っていく天才だ。病院の近くのお店でおっきなハンバーガー形の枕を見つけ、差し入れてくれた。それを嬉しそうにパフパフ膨らませてる。 さらにブルズの帽子もかぶって、ゴキゲン。 体は本当に元気そう。靴下をフツ~に履いた。 病院だとリハビリ以外はベッドの上にいるしかないから、早くリハビリ専門のところでたくさん動かしてあげたい気がする。 STのKさんが、「サックスを吹かれるんですよね、取り外して吹けるようなパーツってあるんですか?」と尋ねて来た。マウスピースがあるけど、結構大きな音が出ます、と答えると、リハビリ室はいろいろなことをやっているから大丈夫、と言ってくれた。よし!明日もってこよう。 和ちゃんとキンちゃんのビデオメッセに、海ちゃんは、また涙ぐむ 面会の

第3週 4/10-16 字をたくさん書く! 転院の準備

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10(月)【リハビリ見学・転院へ始動】 朝、病院に問い合わせ 1)主治医の所見を聞きたい 今後の見通し 不整脈について、今後の予防など  →主治医が超多忙で、結局退院まで直接話す機会がなかった 2)言語聴覚士のリハビリを見学したい→すぐに調整してくれた 病院のSWより連絡 蒲田・麻生・東神奈川、海ちゃんの症状の受け入れは可能 ここから私から病院に連絡を取って情報を集め、希望の病院をSWに伝えることになる。 14:00-14:30 言語リハビリ 見学  机に言語聴覚士(ST=Speech Therapist) さんと向かい合って会話をする。 「今日は何月何日ですか?」 「お名前は何ですか?」 おお、きちんと答えているではないですか!感動! 病室での面会とはうって変わってこっちのほうはちらりとも見ず。父兄参観されてるような気分なんだろうな。 STさんが私に向かって「いつも奥さまのことは何て呼ばれるんですか?」と聞くので、「なっちゃん、です」と答えたら、もう一人のSTさんが、「ウミツキさん、なっちゃん、って呼んでるんじゃないですか。奈都子さんだからなっちゃん、ですか、って聞いたら、呼んでない、っていうんですよ~」 アラ、カッコつけてたな。 思わず笑ってしまった 海ちゃん、バツ悪そうに照れ笑い。完全に海ちゃんそのものじゃん。 夕方AZさんにSWさんからの報告を伝える 彼女が自信をもって勧めてくれる病院の空きを待つか、早く転院できることを優先するか→彼女も、情報を集めてくれている 夜、海ちゃんのサックス仲間Iさんが連絡をくれた。8年ほど前、やはり脳血管障害でリハビリを受けてプロの現場に復帰した人。経験した人にしかわからない話はとてもありがたく参考になることだらけだった。 リハビリの内容については、正直のところ詳しくはわからないが、言語という、心に直結するところの障害、病院に預けてハイ、直してください、っていうことではないと思う。だから面会はどうしても譲れない(私自身が寂しくて死んでしまう) そして、楽器が吹けること。私の頭で考えられるのはそのくらいだ 本当は海ちゃんにどういうところに行きたいか、尋ねたいのだけれど、それができない。彼の気持ちを想像して、彼の一番居心地の良いところを探すしかないのだ 病院の一覧表を作って、頭を整理する 11(火)【ノートに名前を書いた!】 14:

第2週 4/4 ー4/9  失語症って......?

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4/4(火)【妹夫婦と面会 字を書いた! 】 今日は妹の旦那さんも会いに来てくれた。体はしっかりしていて立ち、座りはとても自然。少し声が出るようになってる。 手書きメモを入れたタブレットを渡したら 「現代 目 る(のような文字)」と書いた 今の状況を伝えたいのかな 漢字は凄くしっかりした筆跡だ  咳払いをして、絞り出すようにしゃべろうとするが、言葉にはならない。 涙が浮かぶ ああ、苦しいんだ 私も泣く。辛いな でも、今日はシャワーが浴びられるんだって。少しさっぱりすると、いいな お友達がお守りやお札を送ってくれる。応援団、すごいよ、海ちゃん! リハビリ病院について、昨日のSWさんとの面談の内容をAZさんに伝え、アドバイスを仰ぐ。ここは私の頑張りどころだけど、不安も多い → 4/5(水)Takちゃんと共に面会 【私は たぶご(ん) 卵 (ちゃん)】 1階のリハビリ室にいる姿が見えた。言語リハビリを受けている様子。 出てきたところで会ったら、自分の名前をゆっくり言った! 普通にエレベーターに乗って上がっていった。 体の状態はとっても普通に見える 歯磨きも、食事も、トイレも、自力でできているとのこと Takちゃんと一緒に病室へ。手をぎゅっと握る。優しい海ちゃんそのままだ。 タブレットに「私は たぶご(ん) 卵」と書いた  生まれたて、っていうことなんだろうか?哲学的ですらある。 自分の名前に続き、「たかちゃん」も言えた。 言葉を出すのはとても苦しい作業のようで、一音一音、絞り出す間、ずっと左足を小刻みにゆすっている 彼がいつも聞いていたStevie Wonder のアルバム”Key of Life”もタブレットに入れている。イヤホンで一曲聞いてもらった。みるみる涙が浮かび、目を閉じて、首を左右に振る。 不規則にゆすっていた左足は曲のテンポに合わせてリズムを取っている。 音楽は、音楽として聞こえているんだ。 覚えのある音楽、でもそれを表現する言葉がみつからない。心の中が嵐みたいなんだろう。1曲終わったころにはとても疲れてしまったみたい。 まだ心電図をつけたままの海ちゃんにとって心が動くことは、良いことなのか、辛いことなのか。悩む。 また明日ね 4/6(木)【私の名前を書いてくれた】 電車に乗って一人で面会に行く。 看護婦さんに、今どんな言語リハビリをしているのか尋ねてみる。

4/3(月)初面会!

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 4/3(月) 今日の2時からコロナで全面ストップだった面会が再開する。 ずっと会えていない人もいるんだろうな 1週間で会える私たちは幸運だ 妹と共に5階の病室へ 一人で行くだけの勇気はない.... 看護師さんから良い報告は受けているけどやはりドキドキする 私のこと、わかるだろうか 病室のカーテンを開けるとベッドに座っていた海ちゃんは手をつくこともなくすくっと立ち上がった。まるでいつもと同じように 私たちを見るなりわっと泣き顔になってぽろぽろと涙をこぼした 私だ、ってわかってる! 私はもう、ほっとして、嬉しくて、感激して、切なくて、泣き崩れた 手を振ってる! 私の頭を海ちゃんは黙って撫でてくれた。 スマホを触ってる! 指さしてる! 何かを伝えようとしているのは確か。私たちの言葉が通じているかはまだわからないけど、生きていることを喜び合うのに、言葉なんか必要ない  3人で涙でぐしゃぐしゃになりながらじっと手を握って、幸せな時間をかみしめた この幸せを忘れることは絶対ない  これがあれば、何があっても全然怖くないや、って思った 30分の面会はあっという間。また明日ね 待っていてくれた妹の旦那さんとTakちゃんに、妹がひとこと、 「海ちゃんだったよ」 本当に嬉しい言葉だった 3時からはソーシャルワーカー(SW)さんにリハビリ病院へ転院の流れを説明してもらう 頼りになるTakちゃんに同席してもらった Azさんから勧められた病院を伝えておいたが、春先は脳血管疾患が多く、リハビリ病院はどこも待機が多いとのこと。うちから近くて比較的病床の多い、蒲田、新百合ヶ丘、世田谷、東神奈川の病院をピックアップしてくれた 河北にもリハビリ病院があり、評判がいいのだけど、言語療法士が不足していて彼の転院先には不向きとのこと 残念.. まずSWが候補の病院に彼の症状を受け入れ可能かを確認、私に連絡が来る →自分で病院に連絡をとって、病院見学や面談をして、SWに希望を伝える →SWが申し込みをしてベッドの空きを待つ  という流れになる。 主治医の話では通常1~2週間で転院、とのこと。 急性期病院は、元の病気の治療が終わったら、なるべく早く退院してもらうのが原則なのだ とはいえ、今日初めて面会したばかり。 一体どうやって転院先を選べばいいんだろう? 彼にとっていいリハビリとは何だろう? 正直、まだわか