第4週 4/17-23 マウスピースを吹く! リハビリ病院へ

 4/17(月) 【大リーグの話にニコニコ】

午前中、病院から留守電があり、ちょっとドキドキコールバック。 部屋移動のお話でした。ホッ...。 ずっとポケットに入れていた心電計も外され、命の危機は、少し遠ざかったのかな、と安心する
午後、仕事先から、面会に行ってくれている妹とビデオを繋ぐ

妹のご主人(D君)がアメリカ出張のお土産にシカゴブルズの帽子を買っていってくれた。 これをかぶってご機嫌だ。男の子の趣味の話題って、理屈抜きに楽しいんだろうな 夫婦間の話は、私もテンパってるから、どうしたって少々シリアスになりがち。楽しく話してくれる人がいるって、ホントにありがたいのだ 今日は声があまり出てない。少し痩せたかな。食事のところとか全然立ち会えないので、生活の様子がわからないのがもどかしいな。
でも笑顔が出てるから、よかった。
府中の花火大会の話題を出したら、そのあたりの地図を書いたそう。すごい!
家族の名前は、免許所を見たりしながら、書くことができるようになってる。

仕事先では仲間がお見舞いやビデオメッセを送ってくれる。感謝のみ、です。

ふと、自分の体調管理をしなくちゃと気づき、血圧計を買う。失語症リハビリの本も注文

4/18(火) 【サックスでリハビリ!?】 
朝、今日のライブ先のお店にトラブルがあり、ライブ中止の連絡が入った
Takちゃんと面会に。道すがら、東神奈川リハビリテーション病院について尋ねていたドクターから、やはり混んでいるようだ、との連絡が入る。う~ん....。

Takちゃんは楽しい話題を持っていく天才だ。病院の近くのお店でおっきなハンバーガー形の枕を見つけ、差し入れてくれた。それを嬉しそうにパフパフ膨らませてる。

さらにブルズの帽子もかぶって、ゴキゲン。 体は本当に元気そう。靴下をフツ~に履いた。
病院だとリハビリ以外はベッドの上にいるしかないから、早くリハビリ専門のところでたくさん動かしてあげたい気がする。
STのKさんが、「サックスを吹かれるんですよね、取り外して吹けるようなパーツってあるんですか?」と尋ねて来た。マウスピースがあるけど、結構大きな音が出ます、と答えると、リハビリ室はいろいろなことをやっているから大丈夫、と言ってくれた。よし!明日もってこよう。
和ちゃんとキンちゃんのビデオメッセに、海ちゃんは、また涙ぐむ 面会の終わりに「ありがとう」「またきてね」を言葉に出す。嬉しい😭 だいぶ声が出てきたけど、まだ意味は分かってあげられないことが多くてごめんね。

今飲んでいる薬
ビソプロロール 脈を整える
リクシアナ  抗血栓剤

帰宅して間もなく、河北のSWからTELが入る
蒲田に空きが出て、20日に(明後日!)入れる、すぐに返事が欲しい、とのこと
こりゃまた、急だね
東神奈川はコロナ患者が出て、病棟の一部を閉鎖、入退院が滞っているとのこと

さすがに即答はできず、明日朝一で返事をさせてほしいと頼み、相談していたドクターに連絡を取ると「東神奈川を待っても良いが、早い方がいいのでは?」とのお返事。 蒲田で空くのは本来有料の2人部屋だが、病院の都合なので、大部屋が空くまで差額は取らないという。これもありがたい話。リハビリ病院は、普通退院のスケジュールがかなり前から決まるので、このように急に空きが出ることは少ないと聞く。これを逃せば、いつ転院できるかもわからない。

念のため面会条件を再度チェックしたところ、なんと、今週から、毎日面会が可能になっているじゃないか!(それまでは1か月に1回だった)

突然のライブ中止も、この連絡を受けられるためだったのか、と思う
これは、すべてが<GO !>の流れ。ついてるぜ、海ちゃん!

4/19(水)【転院決定!マウスピースで前祝
朝一で河北SWに連絡、転院を申し込み、間もなく決定の知らせ。

ほっとした〜!これで本格的なリハビリが始められる!

河北では今日が最後の面会だ
明日転院することを、絵にかいて説明、着替えを戸棚に入れ、荷物も少しまとめた。
昨日のKさんがリハビリ見学を勧めてくれ、1階のリハビリ室へ。
マウスピースを渡したら、ちゃんとリードの調整をして、吹いた!
まっすぐ音が出る、手で覆って音程も変えてる。
いつもと変わらない手順、息遣い。

これは、吹ける!やった~~!!!

「マウスピース」「リード」と言ったら、いつもの速さで復唱した。 なじみのある言葉はこんなに早く思い出せるものなの?凄いな。
Kさん曰く この頃少し表情が暗くなってきてたので気分転換になったら..と思ったそう。 それはそうだよ。ほんの少しの言葉しか出ないなんて、どれだけもどかしいだろう。 いつも通り吹けて、音が出せて、スッキリしてくれたらいいな

リハビリ室に響き渡る力強い音色に、これまでかかわってくれた療法士さん達が集まって来てくれた。拍手、転院おめでとうございます、と励ましの声。
療法士さんって、こんなに患者に近い存在なのだと、とてもありがたく思った。

その後、言語のリハビリ。白、青、赤、黄色と書いたところに色のブロックを置いていく。全正解。気持ちが明るくなっているのが大きいんだろうな。

転院先にも、サックスのリハビリのことを伝えておきます、とKさん。
急性期病院で、実りの多い、温かいリハビリを受けられたのは幸せだね、海ちゃん

明日は朝一番。車を出してくれる妹のところに泊めてもらった。よく眠れた!

4/20(木)【河北病院→蒲田リハビリテーション病院へ

蒲田の入院が10:30なので、河北の開院と同時に退院手続きと清算を済ませる。

河北は、保険証を出した時点で限度額適用認定の確認が済んでいるので、後で還付申請をする必要はない。ありがたい。こういうことなら、デジタル化、大賛成だ。 限度額認定https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/sb3020/r151/

30分以上一緒に過ごすのは入院以来初めてだ。 車の中でおにぎりを食べ、窓から街の風景を眩しそうに眺めている

ノートを取り出し、「あさ、ひる、よる」と書いて、ゆっくりと、読んだ。 意味のある、まとまった言葉を聞かせてくれたのは初めてだ。感涙...。
朝はオハヨウ、昼はコンニチハ、夜はコンバンハ、って一緒に歌いながら練習した。
そしたら楽しそうに、照れくさそうに笑ってる。いいぞ!
デジタルサックスを渡したら、即興のメロディーを作って吹いた。
綺麗なメロディー。リズムも、スケールも、ちゃんとある。
素晴らしいよ。音楽だよ!吹き終わって涙でくしゃくしゃになった。 ああ、心が動いてる。みんな。
海ちゃん、大丈夫だ



10:30 蒲田リハビリテーション病院着 
海ちゃんは車いすで病室へ、私と妹で説明を受ける 
コーディネーター:医療連携室 Yさん
① お部屋について 2人部屋から4人部屋に移るときは特に連絡はないとのこと
②主治医に発症当時のことを話す→
演奏中・発症直後、手は動いていた・救急車の中でも動いていた
③2週間後をめどに最初の面談
④栄養士  トマトアレルギー 本人が意思を示せないので、アレルギー対応を希望
⑤リハビリ  デジタルサックスを預ける
⑥看護師さん お風呂(月)(水)(金) 
矢継ぎ早に説明があり、いくつかの書類を持ってきて、本人からサインをもらっています、とのこと。
え?海ちゃん、この書類、全部読めたの?
ざっと目を通したけど、特に問題はないような....

「それでは、説明はここまでです、お疲れ様でした」

って....本人と会えないんですか?
「はい、もうリハビリが始まりますので」

寂しいけど、さすがに頭の中はパンパンだ。これ以上考え事は無理。ひとまず撤収。
妹夫婦がいなかったらどうなっていたことやら。 帰りに車でぼ~っとしてどっかに突っ込んでたかも お昼ご飯を食べて、一息つくと、いろいろわかってないことが浮かんでくる。

2点、病院に問い合わせ
・今日会えずに帰ってきてしまったけど、明日、面会はできるか?
→webで3日前までに予約するシステムなので、面会は3日後から可能、とのこと。 早速webで月曜日を予約、システムはとてもスムーズだし、結構枠が開いている
・今日の書類はどこにある?
→海ちゃんの手元にあるとのこと  病室には行けないのがもどかしいなあ。
でも、海ちゃんが判断してサインしたんだから、OKです!

夜、蒲田リハのグループ、「大樹の会」の記事をwebで見つけた。リハビリ病院に情熱を持っているグループのようで、ちょっと嬉しくなった。

ふえ~、さすがに疲れました。

21(金)【思わぬメリット・近かった!】

昨日渡しそびれたサックスのバッテリーとケーブル、説明書
洗濯袋と巾着+海ちゃんへメッセージを届けに、車で行ってみる
環八通って、30分弱。アラ、近い。これはありがたいわ。

本人には会えないけど、1階に看護師さんが下りてきて様子を教えてくれる。河北もそうだったけど、ありがたいです。早く落ち着くといいね。

22(土)【海ちゃんへの愛に涙する】

お昼 にっぽん丸から一時下船している舞台監督のKさんと会う。みんなからのメッセージ色紙を頂いた。ありがたいです。
もし一日早く発症していたら、船の中、海の上だった。ヘリコプターで運ばれたのか、どこかの港にテンダーボートで搬送されたのか、いずれにせよ
1時間で治療開始、なんて全く無理で、命があったかもわからない。今みたいに、麻痺がほとんどない、認識野が無事、なんてことも望めなかったろう。
重い病気だけど、アメリカでも、船の上でもなかったこと
これを不幸中の幸い、と言わずしてなんと言えるだろう
海ちゃんの運の強さを思わずにはいられない
全宇宙の神々に感謝 海ちゃんは、人の姿をした神様にも囲まれている

リハビリの基礎資料として、家の中の段差を図る。帰宅したときそこで暮らせるようにリハビリを組み立てるためだ。
築41年、バリア”アン”フリーが売りのレトロマンション、段差だらけでちょっと笑った。 部屋の方が玄関の三和土より低い、って、ウチ、なかなかシュールだな。

23(日)【今日は海ちゃんのことはお休み


銀座N 好江ちゃん、まーちゃんとライブ。
美味しいワインと皆さんの優しい心に癒されました。
今日はゆっくり休みます

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