心源性脳梗塞とこれからどう向かい合うか 「ウルフ・オオツカ法」に出会う

失語症のリハビリは少しずつ道筋が見えて来た。時間はかかっても、お互い、伝えたいことは伝えられる、明るい展望!

もうひとつの大切なことは失語症の原因、脳梗塞の再発をできる限り防ぐこと。

脳梗塞は脳の血管が詰まることでその先の脳細胞が死に、そのエリアが司っていた体の機能が低下したり、失われる病気。
脳梗塞は大きく3種類。

海ちゃんのはその中で一番怖い心原性脳梗塞
https://www.senshiniryo.net/sp/stroke_c/13/index.html

これを何としても防いであげたい

脳梗塞自体には治療はない。
河北病院に問い合わせても、もう通院の必要はないと言うし、リハビリ病院では、退院後は主治医にご相談ください、という。
主治医は消化器科。どうしたもんだろう…。

ネットで調べていくと、心原性脳梗塞の予防を目的にした「ウルフ・オオツカ法」という心臓の手術があるらしい。
環八でブラックジャックの描かれた大きな看板を出している「ニューハート・ワタナベ国際病院」
病院の前を通ったこともあり、自前の救急車が止まっていて、プライベートな病院なのかしら、と思っていた。

治療目的は海ちゃんの症状にドンピシャだし、類似の治療法の中では一番体の負担が軽そうだ。

そうしたら、ライブのお客さんに、ここで同じ治療を受けた人がいて、話を聞かせてくれた。やはり心原性脳梗塞で、70代で手術を受け80歳で元気に仕事をしている。
全国から患者さんが集まってくるので、必要なら先生に話しておくよ、と言ってくれた。

ホームページには、メールでも相談を受け付けている、とあるので、発病から現在まで、詳しい治療歴を書いてメールしたところ、翌日に大塚先生(ウルフ・オオツカ法を確立したドクター)から直接返事が来た。
「ウルフ・オオツカ法の良い適用と思われますので診察にいらしてください」
紹介やら、なんやら、面倒なことは一切なく、とてもシンプルだった。(病院はこうあってほしいなあ)

リハビリ病院を退院時にもらっていた診療情報を持って、8月の頭に診察を受けると、すぐに検査の日程が決まった。
4か月後位に手術の予約が取れるようだ。

ワタナベ院長はダビンチというロボット手術のフロントランナー。ウルフ・オオツカ法も、最先端の術式。患者が殺到して、紹介でもないとみてもらえないのかしら、なんて思った私の頭の方がよほど前時代的だった。
メール一本で適用を判断してくれて、初診を含めて手術までの通院は3回ですべての検査も終了。手術は保険適用で、高額療養費の限度額で収まる。

これは、縁だ。病気の治療に絶対、なんてわからないけれど、この縁に賭けてみたい。

手術を受けるのは海ちゃん本人だから、本人が手術の意味と、見通しを納得してくれて、手術を受ける、というリスクを受け入れてくれることが一番だ。

ありがたかったのは、初診の時に大塚ドクターの書いたウルフ・オオツカ法についての本を購入できたこと。

https://honto.jp/netstore/pd-book_30800045.html
手術前に手術について細かく勉強できるって、とても大事なこと。疑問点も整理できるし、不安もぐっと減る。
海ちゃんのリハビリもかねて、海ちゃんに音読してもらい、一緒に読んだ。ゆっくりながら、漢字もほぼ読めている。理解力はほとんど失われていない感触。嬉しい。

とにかく進んでみよう。納得できなければ、やめていいんだから。


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