ウルフ・オオツカ法 手術 無事終了! 入院レポート
4月1日、海ちゃんの手術は予定通り、無事終わりました。
退院まで、ドキドキからホッとしていった日々。
3/27(水) 昼 コロナ検査で陰性を確認した後、入院
面会は全面禁止なので、この先会えるのは29日の手術説明、後は退院の日
午後 心臓カテーテル検査(冠動脈狭窄の確認)
手首からカテーテルを入れる、今回の入院で一番痛かったそう。お疲れ様!
朝ご飯です。いただきます |
病室はWIFI完備。スマホから毎日、状態のお知らせと共に食事の写真を送ってくれる。
退院後の参考にもなるのでとてもありがたい。
今は2人部屋なので、ビデオ通話は遠慮してる。
この病院は、差額なしの部屋でも、3名部屋がひとつ、2人部屋がひとつ、あとは全部個室。心臓手術の前後のデリケートさが伝わってきます
3/28(木) 脳MRI で脳梗塞の状態の確認 最初の発病時とかわりなし
3/29(金)14:00 執刀医の大塚先生から、二人で手術の説明を聞く
①左心耳の切除 心臓でできる血栓のほとんどがここでできるので、血栓予防効果は絶大。
②心房細動(不整脈)の治療(アブレーション)脈を正常にするための処置で、こちらは開けてみないとわからない部分もあり、100%、はなかなか難しい。
ここまでは、大塚さんの本で読み込んでいたとおり。
不整脈自体は、即命に関わることはない。一番怖いのが、心臓で血栓ができること。
だから、不整脈が多少残ったとしても、あまり神経質にならないでいこう。
③脳梗塞がある患者さんは、一時的にリハビリが後退したような、脳梗塞直後の状態にもどったような症状がみられることがあるという。麻酔の影響と思われるが、ほどなく治ってくることがほとんどなので、ショックをうけないように。万が一、手術中に別の梗塞や出血が起こった場合は速やかに処置をする、とのこと。
3人で、脳って不思議で、深いですねえ、と感心する。
他に、特に全身麻酔・輸血に関する危険性と同意事項、身体拘束の可能性の説明と同意。100%安全、とは言えません、と。手術を受ける以上、これは致し方のないこと。海ちゃんの体力を信じて、祈るしかない。
手術は朝一番。その日は本人に会えないけれど、大塚先生には術後、手術の経過を聞くことができるので、11時ごろ来てください、とのこと
エレベーター前で手を握って、がんばって、と言って別れた。
しっかりした表情。生きてやるからな、っていう、力強く、ちょっと怒ったような目。
うん、大丈夫だ。
3/30(土)私は銀座でライブ。好江ちゃん、鈴木まさあきさんとお店の皆さんにビデオメッセージを頂いて海ちゃんに送る。がんばって!
3/31 (日) 海ちゃん 🎉Happy Birthday🎵
去年9月、手術日を決めたときには、まさかこの日に面会出来ないとは思っていなかった。
去年に続いて一人で、病院でお誕生日になってしまった.....心が痛む。
でも、今日は同室の人が退院したから、と、ビデオがかかってきた。
妹夫婦と、ハッピーバースデイを歌う。ああ、動いてる。笑ってる。
去年もここから、一年で信じられないくらい元気になったんだ。
今年は、さらに元気になっていく、始まりの日だね。
元気にこの日を迎えてくれて本当にありがとう。
午後は手術に備え、脇、上半身の毛を剃って、早めに休むとのこと。
世界中の神様、明日は大集合して、助けてね。
4/1(月)
7am 「携帯を看護婦さんに渡したので後は着替える所です🌃ホンじゃ行ってきます。あーそうだ。オハヨー!」
😂リラックスしとるなあ。
万が一のことがあったらコレが最後のメッセージになるのよねえ、あはは。
私の神経は顕微鏡のガラスみたいに緊張しているけど、思わず笑顔がでちゃう。
8:30に手術室へ、11時には終わっていますよ、と言われていたので、10:30に病院へ。
心臓の写真と切除した左心耳 |
受付に行くと「ちょうど先生、終わって戻ってきたところですので、どうぞ」
診察室には、手術室から出てきたて、の大塚先生。
「予定どおり、問題なく終わりました。今、麻酔をさましてる所です。いい脈が出てますよ。左心耳、これです。本人には後で見せますね」
あら、焼き鳥にしたら美味しそう....ホッとしすぎて、こんなことしか思い浮かばない。
「なにかご質問は?」 いえ、生きてる、だけで十分です。
病院を後にして、なんだかフワフワしながら、妹宅に戻った。私、今日は普通の状態ではないだろうから、人に近くにいてもらうのがありがたい。「やった〜〜!という気持ちと「まだまだ」という気持ちがぐるぐるに渦を巻く。
14:30 本人からメッセージ「氷が飲んだよ」あ!目覚めた。もう呼吸の管はとれたのだ。
「起きてるけどネ。痛い😫💥薬💊をもらった❗大丈夫ですネです😆🎵🎵」
すごい。絵文字もりもりのバッチリメッセージ。
これをみてようやく「バンザーイ!」って叫んだ。ああ、良かった!!
今晩はHCUで過ごす予定。
4/2 (火)11am 一般病棟に移ったと連絡。もう歩けているってこと。
個室なのでビデオ通話ができる。
首からの管が残っていて少し痛むそうだけど、顔色も良くて、しっかりしゃべれている。
心配していた、脳梗塞の症状の戻りもなさそう。お帰り!おめでとう!
4/4(木) 7日の退院が決まる シャワーも浴びられるようになった
夜はビデオ繋いで、川崎競馬観戦。
4/5~6 順調に回復している様子。
食事も一度も残すことなく食べてる。体力を維持するのにも大切だもんね。
カロリー、脂質、いろいろ制限のある中、メインのお皿も食事の度に変えてくれたり、少しでも食事を楽しく、と知恵を絞ってくれてる。本当にありがたいです。
4/7(日)
10am 無事退院しました。
せっかく元気に退院したのに、私は術後に先生の話を聞いてホッとした途端に風邪をひき、熱が下がらず、迎えに行くのを断念。トホホにも程があります。
でも、妹夫婦が迎えに行ってくれて、私の熱が下がるまで、そちらに滞在。
最初は15分くらいから始めた散歩、その後1週間で1時間位歩けるようになりました。
まずは一安心です!
ウルフ・オオツカ法
心原性脳梗塞は患者さんの50%が亡くなるか、麻痺などの重い障害が残る、脳梗塞の中で最も怖いタイプのもの。脳梗塞自体は治ることはなく、再発すれば症状は悪化するものなので、どうしたら脳梗塞の再発の危険を下げられるのか、手探りで調べてここにたどり着きました。
左心耳の閉鎖で血栓の予防がほぼ完ぺきにできること、手術時間1時間少々という体への負担の少なさ、血液抗凝固剤からの離脱。
どれも、海ちゃんがこれからの人生を安心して送る助けになると感じました。
たまたま、お客さんのひとりが70代でこの手術を受け、80歳を超えても元気に会社を切り盛りして飛び回っている姿に出会えたのも、後押ししてくれました。
手術を決めるまで、決めてから手術までのことをこちらにまとめました
心源性脳梗塞とこれからどう向かい合うか 「ウルフ・オオツカ法」に出会う
コメント
コメントを投稿